本記事では不動産投資を検討中のサラリーマンに向け「ケリーバックスがなぜ悪質と評価されるのか?」についてお伝えします。
ケリーバックスが悪質と評価される理由
ガイアの夜明け(マネーの魔力3)問題
出典:TV TOKYO
ガイアの夜明けで放映された報道内容で悪い意味で一躍有名に。
預金残高の改ざんによる不正融資
ケリーバックスの元社員の告発によって金融機関のスルガ銀行に提出する顧客の預金残高を改ざんして不正融資をしていたことが発覚。今回のケースでは預金残高5万円を5,000万円に改ざんして融資審査が通っています。
カーテンスキーム – カーテンを開けると空室のオンパレード
空き部屋にカーテンを付けて入居者がいるかのように見せるカーテンスキーム。入居率を高く見せることで高い評価を得て融資を引き出す悪質な行為です。
金融機関のスルガ銀行側もカーテンスキームを承知の上で融資を行っており、銀行と共謀していることが大きな問題になりました。
50代の女性がケリーバックスから岩手県にある一棟中古マンションを8,000万円で購入。契約時は18室ある内、15室に入居者がいたが半年で半分が退去してしまい賃貸収入が月15万円に。ローン返済額は月45万円あったためローンに充てる金額が毎月30万となって経営を続けることが困難な状況に陥る。
通常では契約時にいた入居者が半年で6人以上が退去することはないのでカーテンスキームの可能性が高く、入居者から支払われる賃料が記載されたレントロールも改ざんしていたことも疑われている。
ケリーバックスを迷惑に感じている方々の声
出典:「カーテン行きます」スルガ銀行員のLINEに不正の影|朝日新聞
スルガ銀行(静岡県沼津市)による中古1棟マンション投資向け融資で、家賃や空室率を偽った資料で多額の資金が不正に貸し付けられ、不動産業者だけでなく行員も関与した疑いが浮上した。業者が行員とみられる相手と交わしたLINEやメールには、両者が密接に連携したことをうかがわせるやり取りがあった。
出典:「カーテン行きます」スルガ銀行員のLINEに不正の影|朝日新聞
ケリーバックスという業者からしつこく電話がかかってきて困っています。
ケリーバックスという業者からしつこく電話がかかってきて|Yahoo!知恵袋
先々週仕事関係だと思い、出てしまってから断ったのですが毎週違う番号で掛けてきて、調べたら三件ともケリーバックスと出てきました。
しつこくて怖いし困っています。
今後、一棟業者の存続が困難になることが予想
スルガ銀行からの融資によって成り立っていた一棟業者はスルガスキームの崩壊により今後は存続が困難になることが予想されます。
元一棟業者の区分ローンパック増加の可能性
業者は提携する金融機関がなければ区分を販売できません。そのため提携を結べていない元一棟業者はすでに金融機関と提携している区分業者を利用して販売する区分ローンパックが増加する可能性があります。
ローンパックは提携金融機関制度に反した悪質な行為なので、発覚した場合は利用した区分業者は金融機関との提携が打ち切りとなるリスクがあります。そのため顧客側は不動産運用を続けられなくなる恐れがあります。
\ローンパックを見分ける項目/
- 提携する金融機関が少ない
- 他の不動産会社が営業してくる
- 提携していない金融機関を提案してくる
- ホームページに金融機関が記載されていない
悪徳業者に騙されないためには?
悪徳業者が騙してくるときの営業トークは以下の特徴があります。
高利回りです |
利回りは収益に大きく影響しますが「なぜ高利回りなのか?」という明確な根拠を示さない場合は要注意。 |
将来絶対に値上がりします・必ず儲かります |
投資である以上、リスクが当然あるので「絶対に成功する」「必ず儲かる」という保証はないので注意しましょう。 |
購入希望者が他にもいるので早めに決めてください |
購入を急がせる営業トークは注意しましょう。人気物件は勝手に売れていくので必要以上に強く訴求することはありません。 |
楽待や不動産投資の教科書など大手サイトに注意!
楽待や不動産投資の教科書といった大手サイトには企業紹介やセミナー案内が多く掲載されていますが、ケリーバックスのような悪質な業者でも載ることがあるので要注意!すべてを鵜呑みにしてはいけません。
誤って赤字の物件を購入してしまったら?
すでに誤って赤字物件を購入してしまったらすぐに売却へ向けて切り替えてください。不動産売却なら国内トップクラスの1,300社以上の有力会社が査定する「イエウール」がおすすめ。一戸建てや分譲マンション、アパート、収益不動産といった各種物件の見積もりを無料で出してくれます。
※赤字を出し続けるなら早めに損切して次に備えた方が吉!
ケリーバックスとは?
築20年前後・価格1億円前後の物件を中心、中古一棟マンション投資をメインに手がける不動産投資会社。取引金融機関はメガバンクを含めて10社。
ガイアの夜明け問題が起こる以前は、2013年の設立以来、新宿区の小さな事務所から始まり、次々と移転・拡大を繰り返すほど右肩上がりに成長してきた会社。
取り扱いサービス
全国の物件にも対応。また、賃貸管理業務の代行や家賃保証サービスも取り扱っています。
Twitterは削除済み
「ケリーバックス営業日和(@k_kellybucks)(https://twitter.com/k_kellybucks)」というアカウント名で定期的にツイートされていましたが現在は削除されていて閲覧できない状態です。
取引先金融機関
三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、三菱東京UFJ銀行、静岡銀行、大東京信用組合、SBJ銀行、西武信用金庫、商工中金、東京スター銀行(順不同)
会社概要
商号 | 株式会社kellybucks |
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URL | https://www.kellybucks.co.jp/ |
本社所在地 | 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南2-53-4 |
設立 | 2013年1月 |
代表取締役 | 蒲谷 康登 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 146億円(2017年度) |
免許 | 東京都都知事(2) 第95173号 |
事業内容 | 独自の経験やノウハウ、ネットワークを活かし、中古不動産に新たな付加価値をプラス。収益性を高めて、お客様に提供 |
※2019年10月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。
ケリーバックス問題のまとめ
- 元々急成長企業
- ガイアの夜明けをきっかけに問題が発覚
- 大きな被害に遭った方がいる
- 現在は活動しているか?不明確な状態