「不動産投資はなぜやめとけと言われるのか?」「将来を見越した資産作りとして不動産投資はどうなのか?」について解説します。
本記事を読んでいただくと、「不動産投資は資産作りの選択肢に入るのか?」がわかりますよ。
不動産投資はやめたほうがいいと言われる6つの理由
- 想像・やったことがない
- 借金への無条件の恐怖がある(日本人の特性)
- わずかなリスクでもすべて「悪い」と考える
- 割に合わないと思われている
- ソーシャルレンディングの方が良い、と思われている
- 新築ワンルームマンションの影響
1.想像・やったことがない
「やめとけ」とそれらしく語っている方が=不動産投資に精通している方(実践して成功も失敗も経験している方)とは限らないので鵜呑みにはしない方が良いです。大概は実践していない人からのイメージによる発言です。
また、不動産業界自体が一部のネガティブな報道により不振を持たれているイメージがあることも影響しているでしょう。(不動産投資=危険、と無条件に思ってしまう)いずれにせよ否定的な意見をとなる明確な根拠はありません。
投資にはリスクがあるので条件反射的に「やめとけ!」と言ってしまう気持ちもわかりますが、言うだけなら簡単ですし誰でもできます。親切心で言ってくれるとは思いますが現実味のあるコメントかどうかは別の話です。
2.借金への無条件の恐怖がある(日本人の特性)
日本人の国民性と言っても過言ではありませんが、多くの方が「借金=怖い」「借金=悪」(マイナスイメージ)としています。ですが、借金は一時的なものであり投資においては資産を伸ばすための引き金としての重要な役割を持ちます。
目的もなく消費のためだけの借金はNGですが、投資のための計画性ある借金は必要な「手段」にすぎません。事前の資金繰り計画がまとまっていれば借金は無条件に怖がるものではありません。
3.わずかなリスクでもすべて「悪い」と考える
投資にはリスクが付きもの。不動産投資なら空室リスク、金利変動、修繕費、住民トラブルなどが挙げられます。「借金への無条件の恐怖がある(日本人の特性)」と同様、「リスクがある=悪」と極端に考えてしまう方はいます。
4.割に合わないと思われている
マンションにもよりますが、例えばフルローンで融資を組んだ場合月の収入は数千円規模ということも有り得ます。数千万掛けてリターンが数千円となれば「思ったより利益が出ない」「割に合わない」と考えるお気持ちもわかります。
ただし、この考え方は不動産投資においては正しくありません。
フルローンで始めれば返済額が大きくなるのは当たり前。(且つ、基本的には頭金を用意してから始めるものです)加えて、不動産投資は目先のキャッシュを獲りに行くものではなく中長期的な視点でリターンを得るための投資手法です。
不動産投資は「ミドルリスクミドルリターン」、一見地道でもリスクを抑えた堅実な投資スタイル、大きな利益を求めるのであればFXや株式などの「ハイリスクハイリターン」型の投資に取り組むべきです。
5.ソーシャルレンディングの方が良い、と思われている
少額で始められるソーシャルレンディング。1万円からでも始めることでき、ローンを組む必要もありません。損をしにくいという簡単では選択肢の一つに入ります。
ただし、少額で始める=リターンも少額です。銀行に預けておくよりはマシなリターンは見込めますが生活をサポートするレベルでの資産形成になるほどとは言い切れません。
加えて、同じ不動産投資としてもソーシャルレンディングは不動産投資ローンを組むことが出来ないのでご自身のもつ資金の範疇でしか投資が出来ず、最初から大きな資金を持っている人でなければ資産形成は難しいと言えます。
6.新築ワンルームマンションの影響
不動産投資と言っても「新築マンション」「中古マンション」と扱いが異なります。新築マンションはマンション自体の建物費に広告宣伝費やマンションを建築した会社の利益が上乗せされています。不動産投資家側の意見に立てば「割高な物件を購入している」ということになり、利回りが低いために回収が難しく、全てとは言いませんが失敗しやすい投資対象となります。
マンション投資とひとくくりにされがちですが、これから始めるなら中古マンション投資を中心に検討した方が堅実。例えば、主要都市の中古マンション投資を行う「株式会社GA technologies
不動産投資の成功率は?
成功の定義が人によって異なるため、明確な不動産投資の「成功率」は算出できませんが、国税庁の公表する「平成28年申告所得税標本調査結果」をベースに考えると不動産投資(不動産所有者)の平均収入は300~500万円代に一番多く集中しています。(月収約25~42万円)
平均収入を考えれば十分成功と言えるラインではないでしょうか?
本業に加えて年間300万円・リタイア後の年金に加えて年間300万円、と考えると余程無理な生活をしない限りは生活が破たんすることはありません。立派な資産形成と言えます。
リスクヘッジ(許容リスクとコスト)想定を定める
株式やFXと違い、不動産投資は事前準備や対策が出来るためかなりのリスクを軽減することが出来ます。
リスクヘッジのためにも必要なコスト・得られる利回り・万が一の出費などをあらかじめシミュレーションし、許容リスク範囲での不動産投資を行うことが成功の鍵になります。
【結論】不動産投資はどうなのか?
100%安全とは言いませんが、不動産投資はやり方さえ間違えなければ決して怖いものではなく、むしろ投資の中では比較的安全性の高いものと言えます。特にローン返済に関しては自身の年収・自己資金に見合った返済計画があれば自己破産などの緊急事態に陥ることは無いと言えます。
不動産投資は決してギャンブルではありません。自分にとって無理の無い堅実な物件を選んで下さいね。